予備試験キング

一年の独学で予備試験を超上位合格した理由、完全解説

独学でも予備試験に受かるのか?

はじめに

予備試験に独学で合格できるか、という問いに対しては、多くのサイトで無理だ、やめたほうがいい、と書かれている。ましてや、独学で1年で合格することなど、夢のまた夢であるかのように言われることもある。しかし一旦落ち着いて考えてみよう。独学は無理だ、と言っている人たちは独学受験を経験したことがあるのだろうか?それとも、独学したことはないけど独学で受かった人を知らないから独学は難しいと予想しているだけなのだろうか?実際に独学で一年間勉強し、見事予備試験で超上位合格を果たした筆者が独学について考察してみた。

 

予備校と独学の差は縮まりつつある

そもそも独学の定義が何かがはっきりしないが、ここでは単純に予備校の講座を利用せずに勉強することを指すとしよう。そうすると、基本的に市販書を用いて学習することになる。そして重要なのは、市販書には予備校が出版した教材も含まれており、その教材の出来が非常にいいということだ。例えば、伊藤塾が出している試験対策問題集予備試験論文シリーズ、アガルートの合格論証集、LECの択一六法、辰巳の趣旨規範ハンドブック、ぶんせき本、などには論文に必要な知識や受験テクが凝縮されている。これらを使えば、別に予備校の講師のお話を聞かなくても、十分に合格することは可能なのだ。むしろ、予備校講師が総力かけて作っているから、予備校で教えられているノウハウを得ることができる。仮に、予備校が問題集や論証集を出版せず、受講生しかそれらを手に入れることができないとすれば、独学は一気に難しくなるが、現状はそうではないので非常にイージーなのである。まさに独学パラダイスである。

 

独学だと不利な部分もある

もちろん、予備校を利用する人に比べて不利な部分もある。顕著なのは答案の書き方である。実際、筆者も本番直前まで答案用紙の書き方の形式面を理解していなかった。行間を詰めるというルールの存在すら知らなかったし、最後に「以上」と書くのも知らなかった。しかし、不利な部分として、筆者がパッと思いつくものはこんな程度のものしかない。しかもこれらは予備校の論文模試を受ければ改善できるし、実際筆者もそれで改善することができた。

 

独学の本当の難しさ

このように、予備試験に合格すること自体は独学でも可能だし、一年でも受かることはある。そもそも、受験生の多くは予備校を使っており、彼らの大半は予備試験に合格できていない。だから、仮に独学者の合格率が低いとしても、それは独学で合格することが難しいことを意味しない。しかし独学の本当の難しさは、自分が多数派に属していないことにある。予備試験の合格者はほとんどが予備校を利用している。そんな中、理屈の上では独学でも受かりやすいと知ってはいても、周りにそういう人がいないのできっと不安になるであろう。そんな人は、このブログを読んでみるといい。筆者は1年の独学で超上位合格を果たしたが、この事実は独学が決して予備校に劣らないことを証明している。そのノウハウを記したこのブログを読めば、正しい勉強さえすれば独学でも必ず合格できる、という自信がつくだろう。その自信がまだない人は、素直に予備校を利用したほうがいい。